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長唄三味線その2 大和なカラダで、いいのね。

更新日:2021年3月7日

Text byここんK

そもそも、「長唄(ながうた)」って何?ですよねー。 答え:聴く人をノリノリにさせるPopでRockな Musicです、Yes。だから、意外に愛好人口が多いんです、Yes! 今も昔も、人間が求めるものは変わらないのデス、Yes!Rock you! カブきまくる歌舞伎とともに発展してきた音楽だからか、とにかく派手!(しっとり系の曲などももちろんありますが。)三味線の音色は軽やかで、ビート感たっぷりの囃子が入ることも多く、三味線の速弾きなんか聞いたら、ライブ会場でウォー!っと叫びたくなるくらいかっこいい。曲の尺がちょいと長いので(だから長唄)、マスメディア向けじゃないというのもあって知る機会が少ないんですが、音楽好きはきっと長唄が好きになると思うのです。

ということで企画した「長唄三味線」のお稽古。2回目は、初回からわずか4日後。1時間半を費やし教わった三味線の構えだけでも習得せねばと、家で再現しようとしても、これがなんとも正解がわからない。三味線は構えるだけでも確認すべきことが多く、


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夢中になりすぎて、みんな顔がコワイ…。


1.三味線を腿に置く位置 2.腿に当たる角度 3.撥(バチ)の握り方 4.腕を三味線に置く位置 5.竿の角度 6.撥を皮に当てる位置 7.撥と皮の角度 と読むのも面倒なくらい、まぁ忙しい、忙しい。

三味線と腕と撥が絶妙な角度でバランスをとる唯一のゴールデンスポットを探す感じです。

ようやっと(あ、ここかも!)というスポットを見つけ、いよいよ音を鳴らすべく撥を振り下ろすと、見事にスカッ。かすりもしないのです。慎重に弦に当てようとすると、手首に力を入れざるを得ず、痛くなる始末。倍音フェチの私としては、胸元から響くビィ~ンという振動に感動し、早く弾きたいと気持ちは焦るのですが、結局、こんなに力入れないといけないものなのかなぁ、私の腕が短いからかなぁ、スポットが見つけられていないのかなぁと、よくわからないまま2回目のお稽古を迎えました。

「先生、手首に力を入れないといけないものでしょうか?」早速質問をすると、「ん~、それはないね」と、三味線ここに置いて、腕がこうでと、私の構えにひょいひょいと修正を入れていきます。「うん、こうかな」と先生にフィックスされ撥を振り下ろしますが、やはりスカる・・・。思わず隣にいたM女史に、「私、腕が短いからかな~」と呟くと、「昔の人もそうだから、長さは問題ないんじゃない?」とあっさり解決。

そうか、そうだよねー!チョット考えてみれば分かりそうなもんですが、なんか目からウロコだったのです!昔ギターを弾いていた頃は、腕が短いからかっこいい持ち方もできないし、手が小さいから弦を押さえるのも一苦労でした。でもそれは、西洋規格に我が大和な身体を合わせようとするが故の苦しみだったのかもしれない、Yes! その点三味線は、「手足がショートサイズだけど、これでいいのだ!」と胸を張ってできるんじゃないか。 急に自信が沸いてきました(笑)


弦の上で指を滑らせて出すヌィ~ンという音(いわゆるポルタメント)が、色っぽい艶っぽいと興奮する、ゲスト男子N君。

弦の上で指を滑らせて出すヌィ~ンという音(いわゆるポルタメント)が、色っぽい艶っぽいと興奮するゲスト男子N君。


無理しなくていい。そう思えるようになったら、ギターを弾くように弦をグッと抑えていた指も、こんなにリキまなくていいのかもと気づき、ただ指を当てるだけに。それでもちゃんと弦は鳴ります。なんか、ラク~。三味線奏者が肩の力を抜いて、竿の上で指を踊らせているあの軽やかさが、何となくわかる気がしたり。自然でいいんだ。

よし、腕の長さは関係ない。やはり求めるべきはゴールデンスポットです。探せ、金鉱! 邁進! 稽古中も、あーかこーかと、もぞもぞ、もぞもそ。

と、そこで先生が一言。「弦に撥を当てるのは、あとは練習ですね。」

・・・そーですよね~。えへ。



三味線を押さえるところが赤くなった〜!と腕を見せたら、「僕なんか、凹んでますよ」とな!凹みわかりますか?

三味線を押さえるところが赤くなった〜!と腕を見せたら、「僕なんか、凹んでますよ」とな!凹みわかりますか?




栄八郎先生の熱いお稽古はノンストップ。先生の背後で、こっそり足伸ばし。

栄八郎先生の熱いお稽古はノンストップ。

先生の背後で、こっそり足を伸ばすゲスト女子Mちゃん。

 

楽器協力:株式会社SEION 稽古場協力:穏の座 トップ画像出典:www.welcomekyushu.jp

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