ちょっと季節はずれなお話ですが、ひな人形の五人囃子に関東と関西で違いがあるのをご存知ですか? 武家中心の関東は能楽の五人囃子、対して公家文化の色濃い関西は雅楽の五人囃子。
♪ごーにんばやしーの ふえたいこー♪ と童謡ではひとくくりに歌われていますが、持っている楽器も能楽の五人囃子は笛(能管)、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓で、雅楽の五人囃子は羯鼓(かっこ)、火焔太鼓(かえんだいこ)、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、横笛と異なります(これに琵琶と箏=お琴が加わった七人構成のパターンもアリ)。 ちなみに能楽五人囃子の並び順は、向かって右から謡、笛、小鼓、大鼓、太鼓と、音色のする場所が口に近い順になり、これは能舞台の囃子方(はやしかた)、地謡(じうたい)も同じです。
うんちくが長くなりましたが、そんな五人囃子の構成で能楽を楽しむという催しがこちら。 柔らかな関西弁でお話上手な大倉源次郎さんの解説、仕舞や謡の体験もあるという、なんとも魅力的な企画です。
能の来た道、日本のゆく道
平成26年10月8日(水)開演19時・開場18時30分
【料金】全席自由席:会員2,000円(登録無料)/一般3,000円(当日3,500円)
【会場】国立能楽堂 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1
【出演者】
坂口貴信(観世流シテ方)、一噌幸弘(一噌流笛方)、大倉源次郎(能楽大倉流小鼓方 十六世宗家)、安福光雄(高安流大鼓方)、観世元伯(観世流鼓方)
ナビゲーター:中村暁(伝統芸能プロデューサー)
【主催】ジャポニスム振興会 公演詳細はこちら
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