J-POPにありがちな、こんな歌詞。 ―抱きしめたら壊れてしまいそう ―触れたら消えてしまいそう
「そんな女、見たことないわ!!」と思っていましたが、、、ありました。
歌舞伎界を代表する女形・坂東玉三郎と、若手のホープ・中村七之助が演じる女の姿。 透明感があって、どこか儚げなオーラをまとっていて、、、あぁ、守ってあげたくなる!
そんな二人がそろって出演しているのが、今月の歌舞伎座『十二月大歌舞伎』。 とくに夜の部『妹背山女庭訓(いもせやまおんなていきん)』では、玉三郎と七之助が、同じお三輪という悲劇のヒロインに扮しています。
七之助のお三輪は可憐な少女。ほっそりとした容姿と、若々しさ、そしてほのかに漂う色気、、、一途に恋人を想う、年頃の娘そのものといった感じ。
その後、嫉妬の念により狂女へと変貌するお三輪を演じるのは玉三郎。 歌舞伎の型に従いながらも、「なぜ嫉妬に狂ってしまったのか」というお三輪の心理状態がリアルに伝わってくるから不思議。 凄味のある演技に圧倒されっぱなしです!
今回上演されるのは『妹背山~』全編のうちのひとつの物語。 二人の美女の魅力を堪能できるうえ、話もすっきりとわかりやすく、舞踊も盛り込まれた歌舞伎らしい華やかな作品なので、初めて歌舞伎を観る人にもオススメ!
『十二月大歌舞伎』は、今月26日(土)まで銀座・歌舞伎座で毎日上演しています。
チケットは直接劇場で購入可。 残席はまだあるようなので、気になったら迷わず歌舞伎座にGO!
◇十二月大歌舞伎
12月2日(水)~26日(土) 昼の部 午前11時~ 夜の部 午後4時30分~
演目やチケットの購入方法など詳細はウェブサイトまで
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