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新年を寿ぐ江戸音曲

更新日:2020年12月18日



もうあと数日で年明け。 年末年始を華やいだ気持ちで過ごし、少しずつお正月気分の抜け始めるのは、1月半ばといったところでしょうか。そんな頃におすすめの公演をひとつ。


粋曲・江戸音曲の柳家小春さんが谷中・市田邸にて独演会を開かれます。 「粋曲」とは邦楽のジャンルではなく、小春さんの師匠である柳家紫朝氏が作られた、粋で江戸情緒あふれる寄席の芸なのだそうです。その中には、都々逸、大津絵などの俗曲や端唄、新内節などが含まれます。三味線弾き唄いで演奏される粋な芸と言ったところでしょうか。小唄にも似ていますが、三味線を爪弾きではなくバチで弾くので、雰囲気がまた少し違いますね。


同じ三味線音楽でも、きりっと華やかな長唄は舞台で聞くのが楽しく、小唄や端唄や新内はもっと肩の力を抜いて、舞台よりも私達の暮らしに近いところで聴きたい音楽だなと思います。 町中やお座敷で、周りの音や雑踏も聴こえてくるような場所でこそ、生き生きと聴こえてくる。人の声や風の音、鳥の声、通りすぎる車の音、そうした自然の音と一緒に聴きたい。暮らしの中に染み入るような音楽です。


他ジャンルの音楽家とセッションされることも多い小春さんですが、今回は独演会ということで、ご自身の演奏をたっぷりと堪能できる嬉しい機会です。 会場は、明治40年に建てられたという谷中・市田邸。 築100年を超えるお屋敷のお座敷に集まって、お茶とお菓子、もしくは、日本酒とおつまみを楽しみながら、江戸音曲に耳を傾ける。 良い時間になりそうですね。

 

「柳家小春 独演会」 ~新内と新年の端唄いろいろ~ 1月17日(日)15:00開演 会場:谷中市田邸

詳細は柳家小春さんのブログをご覧ください↓ http://koharuya.exblog.jp

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