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国宝浄瑠璃ア・ラ・カルト

更新日:2020年12月19日



いらっしゃいませ、ご注文は?


え、おすすめですか? そうですね、10月の国立劇場(小)でしたら、こちらの「人間国宝浄瑠璃盛り合わせ」がおすすめでございます。 一中節、宮薗節、義太夫節、清元節の4種の浄瑠璃を少しずつお楽しみいただける一皿になっております。

メインの素材はどれも国宝級でして、それぞれ単品でがっつり味わっていただくのが一番ですが、「いろんな味の違いを味わいたいわ」、というお客様にはうってつけの一品でございます。


ではこちらで? はい、かしこまりました。

 

小芝居、失礼いたしました。 でもまぁ、かいつまんで言えば、そういう公演なのです。

「浄瑠璃(じょうるり)」ってご存知でしょうか? 邦楽のジャンルの一つで、三味線の演奏とともに太夫が語る「語り物」音楽の総称なのですが、物語に節をつけて語る with 三味線、そんな感じのものと思っていただければだいたい合ってます。

で、その浄瑠璃ファミリーの中には義太夫節だとか清元節、常磐津節などなど様々な小ジャンルがありまして、

1.そのうちの義太夫節、清元節、一中節、宮薗節の4種の浄瑠璃の 2.「道行(みちゆき)」と呼ばれるフィナーレ部分を 3.それぞれのジャンルの人間国宝が語る

というなんとも贅沢でおいしいとこどりな内容の公演がこちらなのです。


前菜でも焼き鳥でもチーズでも、自分が好きな単品だけを頼むのもいいけれど、 盛り合わせには自分では頼まない一品が混ざっていたりして、 それが新しい出会いのきっかけになる、なんてことないですか?

この公演も、そんな新しい出会い、驚き、きっかけが一緒に盛り込まれて、あなたのもとに運ばれて来るやもしれません。


お話は『浄瑠璃を読もう』の著者・橋本治さん。

この本の面白さも語りだすと長くなるので割愛しますが、

つまりは、ふだんはない、おトクな限定特別メニューってやつなのですよ。


ああ、でもここまで推しておきながら当のわたくしめは、この日は府中で行われる文楽公演に行くことになっているのです。 こちらは義太夫節一点盛り。それも大盛り。いや特盛フルコース(昼夜通しで行くのです…)。 いつも一点盛りばかりなので、たまには盛り合わせもいいなーと思ったのですが、残念ながら日程のバッティングにて鑑賞能わず。 嗚呼、体が二つあったらなぁ。別腹はあるのになぁ。

 

10月邦楽公演「邦楽名曲鑑賞会 道行四景」


2015年10月10日(土) 午後2時開演(午後4時50分終演予定)

電話・インターネット予約開始=8月11日(火)10時~ ※チケット情報、公演詳細はこちら


H27-10michiyukiyonnkei-omote

一中節 宇治紫文(人間国宝)

宮薗節 宮薗千碌(人間国宝)

義太夫節 竹本駒之助(人間国宝)

清元節 清元清寿太夫(人間国宝)

※字幕あり

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