古くは後藤久美子→ゴクミ、 メジャーなところでは木村拓哉→キムタク、 短縮率で言えばレッド・ホット・チリ・ペッパーズ→レッチリ。
さて突然ですが、ここで問題です。 近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)を上記の法則に当てはめると?
「ちかモン!」
ブッブー。それじゃあどこかのゆるキャラとかぶります。 正解は「ちかえもん」。
ちかえもんこと近松門左衛門は、江戸時代の浄瑠璃作家です。 歌舞伎狂言から人形浄瑠璃まで、数多くの作品を手掛けたヒットメーカー。 代表作はいろいろありますが、有名なのはやはり『曽根崎心中』でしょう。なんてったって、この芝居が大当たりしたおかげでつぶれかかっていた芝居小屋が借金を完済できて持ち直したというくらいですから。
その『曽根崎心中』の誕生秘話をコメディタッチで創作して描いたテレビドラマが、来週1月14日スタートのNHK木曜時代劇「ちかえもん」です。これね、近年稀に見る「見逃すまじ」番組ですよ。
脚本は『ちりとてちん』『平清盛』などを手掛けた藤本由紀さん。ロングパスからショートパスまで自在かつ緻密に伏線を張り、それを鮮やかに回収する、あの脚本で巨匠・近松門左衛門を描いてくれるなんて。 それだけでも興奮なのに、舞台シーンはなんと本物の文楽技芸員さんが出演されるのです!ひゃ~、贅沢。 本職の三味線方がちょんまげ姿で浄瑠璃を語り、弾くというその画ヅラ、見逃せません。 人形遣いの桐竹勘十郎さんは黒衣姿で、一人遣い(※)の人形を再現されるようです。ああ、もう鼻血出そう。 1秒いえ、1フレームでもいいから舞台シーンに尺を割いてほしい。
録画の準備万端で座して待ち、括目して見るべし!
「木曜時代劇 ちかえもん」 平成28年1月14日(木)夜8時スタート
43分×全8回
【キャスティングもいいですよ~】 青木崇高(不孝糖売り・万吉) 松尾スズキ(近松門左衛門) 優香(年増遊女・お袖) 小池徹平(あほぼん・徳兵衛) 早見あかり(ワケあり遊女・お初) 北村有起哉(竹本義太夫) 高岡早紀(天満屋女将・お玉) 岸部一徳(豪商・平野屋忠右衛門) 富司純子(近松母・喜里)
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