実際に奄美を訪れる際にちょっとお役立ちの情報をまとめました。 ガイドブックには載っていない、ここん’s Tipsです。
◆八月踊りを見たい方は
各集落の八月踊りは、旧暦八月の最初の丙(ひのえ)の日から始まるアラセツ、シバサシ、ドンガという年中行事の中で行われます。新暦の何月何日に開催されるかは年によって、また集落によっても異なりますので、正確な開催日は事前に確認が必要です。
なお、各集落の八月踊りはあくまでも地域の人ための行事であり観光向けではありません。ご覧になりたい場合は、奄美大島の観光協会にまずはお問い合わせを。 もしくは、各集落の八月踊りが一同に見られる「奄美まつり」(奄美市名瀬地区で、毎年8月に行われる島内最大の夏祭り)がおススメです。
集落でも奄美まつりでも、必ず最後に「六調」という曲で締めます。決まった振りがなく、誰でもフリースタイルで踊るもの。よそ者でも歓迎してくれるので、ここは気後れせず参加MUST!あなたの中に眠っている衝動がきっと目覚めるはず♪
◆島唄を聴きたい方は 奄美には食事をしながら気軽に島唄を聴ける素敵なお店がいくつかあります。今回私達が訪ねたのは、名瀬市街にある「島料理 吟亭」という、有名な唄者でもある松山美枝子さんのお店。島唄ライブは19時頃から始まると聞いて伺うと、店内は島料理を楽しみながらライブを待つお客さん達でいっぱい。20~30代の若いお客さんの多いのが印象的でした。
この日のライブのトップバッターは、高校2年生の辻美里(つじ・みさと)さんと、弟で小学6年生の竜生(りゅうせい)くん。
二人とも島唄が大好きで小学校1~3年生の頃から毎週のように松山さんのもとに通って研鑽を積み、今は民謡大会にも出場する実力派です。普段はお店で歌うのは美里さんだけだそうですが、この日は特別に兄弟揃ってステージに。その若く清々しい歌声にお客さんも大喜びでした。
二人に聞いたところ、周りに島唄を習っている子はあまりいないようです。でもこうやって自分の土地の民謡が好きな子がいて、一生懸命学んで、日常の中で唄える場がある。島唄の未来に触れた思いでした。
若い二人に続いて島唄をじっくりと聴かせてくれたのは、唄者の森英也(もり・ひでや)さん・京子(きょうこ)さんご夫婦。奄美の唄の特徴や楽器について説明しながら、お客さんも太鼓や踊りで島唄にどんどん参加させる盛り上げ上手。最後は賑やかなワイド節と六調に合わせて、お客さんもお店の方も一緒になって総立ちで踊ってまわる最高に楽しい夜でした!
島料理 吟亭 奄美市名瀬金久町6-2 TEL:0997-52-9646 島料理と島唄が楽しめる「島唄コース」は一人3000円。事前に予約を。
◆ドライブ with 島唄
奄美大島までは、東京・千葉・大阪・福岡・鹿児島・那覇から直行便の飛行機があります。成田空港からはLCCのバニラエアも就航し、時期によってはぐんと割安なことも(我々もバニラエアを利用)。
奄美に着いたら、レンタカーで自由に移動しよう。青い空の下、透き通る海を横目に、サトウキビ畑を抜けてドライブ。車のラジオは、77.7FMにTUNE IN! 島言葉チャンネルで、島唄もよく流れます。朝の「ラジオ体操第一」だって島言葉。指笛で音頭を取ってます。スピーカーの向こうの人たちは、よく笑う。ケラケラ笑う。何を話しているのかわからないけれど、すごく気持ちがいいです。
滞在中はお祭りや食事の席でお酒を飲むこともあったので、運転代行さんのお世話になりました。運転手さんとの移動中のお話も楽しい時間です。
◆海・花・食! 夏休みのフィーバーが終わって少し落ち着いた9月初旬の奄美は、ゆったりと夏の名残を楽しめます(台風さえ避けられれば)。笠利町の「土盛海岸」は、白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる天国のようなビーチ。ライフガードのお兄さんもいて、海にも入れましたよ。海水がしょっぱくておいしかった! そして町を歩いていると、ふわっと花のいい香りが。どの家も庭先を大切にしていて、色とりどりの花が咲きほこっていました。サトウキビ畑のドライブもいいけど、のんびり散策もまた楽しい。
最後に忘れてはならないのが、奄美名物・鶏飯。私たちが食べに行ったのは、龍郷町にある「ひさ倉」というお店。ご飯にほぐした鶏肉、錦糸卵、パパイヤの漬け物などの具をのせ、そこにものすごく美味しい鶏のスープをかけていただきます。トッピングにはタンカンの皮を干して粉末にしたものもあり、いい香りで思わずおかわり!
けいはん ひさ倉 大島郡龍郷町屋入511 http://www4.synapse.ne.jp/hisakura/ 1人前950円
と、こんなふうに楽しいオマケもいっぱいの唄の島・奄美。唄をめぐる旅、みなさまもぜひ。
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